運動不足と脳のパフォーマンスの関係
忙しい日常を過ごす現代人にとって、運動をする習慣というのは結構ハードルが高いでしょう。
しかしながら、少しの運動習慣であっても、記憶を司る海馬の面積が大きくなり、認知機能も強化されることがわかっています。
神経細胞は一方的に衰えるだけというのが定説でしたが、神経細胞が生み出されていることが1998年に発見されています。
最近ではその神経細胞が様々な要因により新たに生み出されているということが判明していて、その一つが運動になります。
神経細胞の新生には、BDNFという因子が必要となっておりまして、それが運動により増加するとのことです。
運動の種類には指定はなく、有酸素運動でも筋トレでもどちらも効果が実験からわかっていて、有酸素運動では1日20分以上の有酸素運動を週2~5回、6週間以上行うことによって、注意力、処理速度、実行機能、記憶力の中程度の改善が見られたと報告しています。
筋トレでは、有酸素運動と比べて、選択的注意力や連想力が改善された実験結果があり、認知機能の改善されるようです。
実験でよく使われる運動が、スクワットなどの下半身の筋トレや20分以上のジョギング、8000歩のウォーキングなど様々ですが、自分で続けやすいものでよいでしょう。
普段から運動しないよという方は、いきなりハードなものはなかなか続けられないので、朝夕の散歩から始めたり、日常生活で歩く機会を意識的に作ってみるのもよいかと思います。
社会人である以上、頭を使わないことがないので、この辺りは継続して認知機能を維持していきたいですね。